054-246-0636
お電話で2019/9/12 メディア掲載
浦和中央青果市場様の「電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備」「4面壁パネル可動式冷蔵庫設備」にフォーカスした「現場の声に応えた冷蔵庫」記事として紹介掲載されました。
「現場の声に応えた冷蔵庫」記事の内容を一部省略してご紹介します。
現場の声に応えた冷蔵庫
静岡冷工、浦和中央青果市場で第五期工事
可動パネルと電動アコーディオンカーテン
組み合わせ構築
プレハブ冷凍・冷蔵庫設備及び空調機器の販売・施工等を展開する静岡冷工は近年、特に青果物の卸売市場において、先駆的なユーザーと共に卸売市場の課題であるコールドチェーン化に取り組んでいる。
浦和中央青果市場では、2015年より卸売棟のコールドチェーン化に取り組んでおり、毎年一区画ごと冷蔵庫設備を導入して、プレハブ冷蔵庫及び一時保管スペースを構築している。
直近3回の工事では電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫を導入してきたが、今回の第五期工事では、初めて現場の声を取り入れ、可動パネルとアコーディオンカーテンとを組み合わせた冷蔵庫を導入する(なお、今回の第五期工事ではさいたま市の「青果物卸売市場施設整備事業費補助金」を活用する。卸売市場の機能活性化を目的とし、補助金額は3分の1以内、上限額は500万円。工期は8月19日から9月末をメド)。
第二期工事で導入した電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫は、外気温が40度Cの真夏の時、庫内は23、24~27、28度Cと高い冷却効果を発揮。
ただ、昨年実施した第四期工事の電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫は、市場の南側に構築したため日差し対策として、冷凍機を従来の15馬力から20馬力に増強し、ユニットクーラーも4台追加して12台、更に遮光カーテンとしたことで、今夏、35度Cの猛暑日でも17・5~18度C程度を維持しており、更に高い冷却効果を発揮している。
もともとは一時保管スペースとして構築したわけだが「これだけ冷えると、現場からは(パネル式)冷蔵庫に近い役割を果たしたいという意見も出てきた」という。
そこで今回、冷凍機20馬力を2台、ユニットクーラーを10台導入することに加え、アコーディオンカーテンより保冷効果の高い可動パネルをメインに導入。
ただ、今回のエリアは西側に隣接する第二期工事のエリアと同じく野菜を取り扱うため、東西の動線が重要となる。そこでエリアの南半分の東西のみカーテンで間仕切りした。
今回、可動パネルをメインに採用する背景には、アコーディオンカーテンの課題が見えてきたことがある。
それは、冬場、陽にさらされる中で亀裂が入ってしまったり、あるいは強風で煽られて天井までめくれ上がってしまい、元に戻す時に滑車に大きな負荷がかかってしまったり、といった課題だ。
カーテンの亀裂は冷気の漏れに繋がり、修繕費用は大きな負担となる。
そうした中、今後は「これまで導入したカーテンを可動パネルに入れ替える更新中心の年を設けることも検討している」という。静岡冷工の平田繁男社長は、今回が「ターニングンポイントとなる設備」と認識し、結果を注視していく考えだ。
今後の増設計画としては、今回同様、動線を重視する場合にはアコーディオンカーテンも選択肢としていく。
その際には各エリアで温度帯を区分することも視野に入れていく方針だ。
そして最終的には6区画あるいは9区画で冷蔵庫設備を導入し、各区画の間仕切りを開放して繋げ、区画全体を荷捌き場とし、この中でピッキングやパッケージングもできるようにしたい考えだ。
毎年継続して冷蔵庫設備を整備する中では、運用サイドの意識にも変化が生まれている。
例えば、以前の冷蔵庫はパネルが固定式のため年間を通して運転していたが、静岡冷工が導入したアコーディオンカーテンやパネルは可動式であり、外気温が下がる10月~4月は開放して使用できるため、その間冷凍機の運転を停止することで、電気代の大幅な低減を実現した。
運用サイドでもカーテンやパネルの開放時は冷凍機を停止するといった意識が定着してきているという。
これは「継続して設備を導入する中で見えてきたこと」といい、毎年の増設計画が運用サイドの意識変革を後押ししている形だ。
静岡冷工と浦和中央青果市場との信頼関係のベースには、静岡冷工の確かな技術力(同社施工設備の故障は発生してない)と同時に、寄せられた質問や悩みに対して真摯に答える姿勢がある。
今年いっぱいで国内生産全廃を迎えるR22を使用した冷凍機の更新は、浦和中央青果市場にとっても悩みの種だが、静岡冷工は、R22を今後も使用すること自体は問題ないこと、ただガス漏れ時は当面のガス補給は行うがHFC冷媒使用機への更新を検討してほしいといった適切なアドバイスを行うことで、不安をやわらげている。
浦和中央青果市場にはR22全廃を切口とした飛込営業も多いというが、確かな情報を持って相談に乗ることができる静岡冷工の存在が大きな安心感に繋がっている。
静岡冷工は今、事務所棟の空調機器の入れ替え工事も手掛けており、浦和中央青果市場の冷凍空調設備をトータルにサポートしている。
近年、青果物の卸売市場では市場経由率が低下しており、20年前の平成10年度は74・3㌫だったが、平成30年度では57・5%と、15㌫以上下がっている(農林水産省推計)。
それは、農協や量販店が大型化する中、農協から量販店に直接青果物を納めることが増えてきたためだ。
そうした中、量販店が卸売市場を選ぶ際には、冷蔵庫設備が整っていることを条件とすることが増えているという。
浦和中央青果市場は、量販店の取扱量が増加傾向にあり、それに対応していくため業界に先行して冷蔵庫設備の整備を進めており、同時に自社の取り組みを広く発信することで卸売市場全体のCC化に貢献したい考えだ。
また、業界のみならず、例えば金融機関等にも取り組みを知ってもらい、中長期的なビジネス機会の拡大に繋げたい考えも示している。
静岡冷工の「電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備」「4面壁パネル可動式冷蔵庫設備」にご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
静岡冷工の冷凍機、空調設備などに関するご質問、ご相談などお気軽にお問い合わせください。