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お電話で2020/1/17 メディア掲載
空調タイムズの1面記事「顧客が顧客呼ぶ良い仕事を」にて静岡冷工の実績などが紹介され、「電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫」「3面壁パネル可動式冷蔵庫」などの製品紹介や静岡冷工の仕事への思いなども掲載されました。
記事の内容はこちらからご覧ください。
青果物卸売市場のコールドチェーン化進める 静岡冷工
顧客が顧客呼ぶ良い仕事を
オーダーメイド冷蔵庫設備に注力
プレハブ冷凍・冷蔵庫設備及び空調機器の販売・施工等を展開する静岡冷工(社長 平田繁男氏、本社・静岡市葵区唐瀬3-6-13)は近年、青果物の卸売市場において、オーダーメイドの冷蔵庫設備によるコールドチェーン(CC)化に取り組んでいる。
ユーザーが希望する温度帯を実現して青果物の鮮度保持を実現すると同時に、搬入・搬出の動線も考慮し、使いやすい冷蔵庫設備を目指してきた。
こうして同社は、量販店やJAに対する市場の価値を高めることに貢献している。
静岡冷工はの2019年度(9月期)の売上は4億1千万円となり、過去最高額となった。
売上の大きな部分を占めているのが青果物市場のCC化工事だ。
同社は近年、浦和中央青果市場(埼玉県さいたま市)と茨城県大同青果(茨城県水戸市)で、工事を連続して手掛けている。
間仕切りとなるパネルカーテンは、メーカー側が想定していない使用方法でも、同社が責任を取る形で極力ユーザーの要望を形にしてきた。
こうしたリスクの引き受けも含めた顧客密着型に事業展開は大手設備業者には難しく、”冷凍機屋”の今日的な在り方として示唆に富む事例となっている。
浦和中央青果市場では毎年一区画(幅10mm×奥行20mm)ごと冷蔵庫設備を導入しており、昨年9月末に第五期工事を竣工した。
今回、可動パネルと電動アコーディオンカーテンを組み合わせて冷蔵庫設備を構築した(幅10mm×奥行20mm)。
動線確保のため、冷蔵庫エリアの南半分の左右のみアコーディオンカーテンとし、その他はより冷却効果の高い可動パネルとした。
第四期工事ではアコーディオンカーテンをメインに導入したが、市場の南側に位置していたため、冷凍機の能力を従来の15馬力から20馬力に上げ、ユニットクーラーも従来8台のところ12台、そして遮熱カーテンも導入。
真夏35度の日でも庫内を17.5〜18度まで冷却できる電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備を完成させた。
実際に使ってみると、現場の作業者からその冷却効果の高さに、冷蔵庫に近い役割で使いたいとの意見も出たという。
そこで今回の第五期工事も冷凍機は20馬力を採用し、ユニットクーラーも10台、またアコーディオンカーテンよりも断熱効果の高い可動パネルをメインに導入したことで、庫内温度は12度を実現し、冷蔵庫に近い運用も可能とした。
同市場は昨年10月の台風19号で近くの河川が氾濫し、浸水被害を被った。
保管していた青果物にも大きな被害が出たが、導入した冷蔵庫設備に大きな被害はなく、現在も稼働している。
また、水戸市公設地方卸売市場の茨城県大同青果では、一昨年11月に、3面可動パネル式冷蔵庫設備を導入。そして昨年12月にも第二期工事として、同様の可動パネル式冷蔵庫設備(幅15mm×奥行15mm)を竣工した。
今回、4面のうち1面は既設冷蔵庫の固定壁パネル部を利用し、3面を可動パネルとした。
冷凍機は15馬力を1台、ユニットクーラーは6台導入し、庫内は5度まで冷却できる。
中間期は左右にスライドするパネルを全面開放して使用できる。
冬場は外気温が零下になるため保管物が痛む恐れがあるが、冷凍機を運転せずに庫内を閉め切れば、保温効果が期待できる。
両市場では来年も冷蔵庫設備ん導入を予定しているところだ。
こうした実績を有する静岡冷工に今、全国の青果物市場から多くの仕事が依頼されている。
同社に事業展開で特徴的なのが、ユーザーの協力も得ながら、様々なメディアを通して施工実績の紹介に努めていること。
最近も同社のホームページを刷新し、ふんだんに施工実績を掲載。
全国のユーザーからホームページ経由で多くの問い合わせが寄せられているという。
また、農業系の業界紙で前述の2市場の事例を継続的に紹介しており、これを見た全国の自治体や青果市場から多くの引き合いが寄せられている。
実績を起点に、同業者間の横の繋がりから仕事が広がりつつある状況だ。
横の繋がりを象徴する案件に、農業系業界紙を通じて紹介を受けた、関東の某市場内の冷蔵庫案件がある。
ここでは一部だけを8度程度に、その他はピッキングを行うために20度程度の低温にしたいという要望を受けており、コンクリート工事、電気工事、また階下への影響を防止するため防熱工事も含め、受注する方向で話が進んでいる。
このほか九州でも二つの市場から引き合いを得ており、両方の案件とも述の2市場の見学も行い、好感触を得ているという。
別の九州地内の案件では、新設建設に伴う工事の話をもらい、今年から打合せが始まっているという。
同社、平田繁男社長は「お客様は当社の青果市場での施工実績を見ていてくださる」とし、施工品質の高さこそが仕事に広がりに結びついている点を強調する。
冷凍冷蔵設備業者はともすると、受注したいばかりに価格を落としてしまいがちだが、それでは設備の品質も”価格なり”となって、次の仕事も続かない。
平田社長は「良い仕事をすればお客様がお客様を呼んでくれる。価格面よりも『良い仕事をしてくれた』というインパクトの方がよほど大事」と話す。
そのためには提案時に、決して自社の儲けではなく「この設備を施工することによってお客様にとってプラスになるかどうか」を考えることが重要という。
また、使用時を想定して顧客にも動線をよく考えてもらった上で要望をもらい、その上で「どの範囲まで当社で責任を持てるのか」を明確にし、工事内容を形にしていく。
こうしてオーダーメイド冷蔵庫設備を作り上げる中で、同社が目指すのは「『静岡冷工に頼めば全部やってくれる』という意識お客様に持って頂くこと」。
浦和中央青果市場でも、電気設備工事やコンクリート工事鉄骨工事まで幅広く手掛けているが、これも顧客の要望を実現するため、リスクを取っていこうとする同社のスタンスを物語っている。
同社は今年も顧客のニーズに応え、一品一様の冷蔵庫設備にこだわっていく考えだ。
電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備
3面壁パネル可動式冷蔵庫設備
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