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お電話で2022/6/29 メディア掲載
浜松青果
鮮度管理 さらに推進
静岡冷工製の冷蔵庫導入
青果卸売市場にとってコールドチェーンは必須の時代となり、各社が施設をさらに増強している。
浜松市中央卸売市場の浜松青果(松井英司社長、2021年度税込取扱高151億円)では、これまでにも卸売場の低温化を進めてきたが、今月から市場内に、静岡冷工製の壁パネル可動式冷蔵庫を新設。夏場に向けて鮮度管理の強化を図る。
浜松青果では1999年7月に低温売場を自費設置し、その後18年5月にも増強。
すでに卸売場の3割近くが低温化されている。ただ、それでもコールドチェーンへの対応は十分ではなく、市場内の外周道路の外側に海上輸送用コンテナを置いて、簡易冷蔵庫とすることで補完していた。
しかし海上輸送用コンテナを冷蔵庫代わりに使用するにはメンテナンスが必要で、そのためのコストもかかることから、昨年5月から静岡冷工(平田繁男社長、静岡市葵区)と協議。今年2月から着工しこのほど完成したもの。
可動パネル式冷蔵庫の可動パネルを閉じた状態、開いた状態、全体の外観などの紹介動画
横長の施設を6分割
壁は簡単に収納可能
各地の卸売市場に導入されつつある静岡冷工製の壁パネル可動式コンテナは、既存の建設物を活かして設置したり、3面(3方向)または全4面を壁パネルとすることもできる。
今回は、新規に冷蔵施設を設置することと、設置場所の形の関係で横長(幅42m×奥行7m×高さ4m)とすることなどで、1面(前面)のみを可動式とした。また冷蔵庫部分だけでなく、施設建設も全て静岡冷工が担当した。
特徴は、横長の施設を幅7mごとに6分割し、6人の担当者が各々1室を使用すること。
各々の室の前面は7枚のパネルで構成され、手動で簡単に開けることができる。また、内部は完全に区切るのではなくカーテンで仕切っており、必要な場合はカーテンを開けて、隣の室と連動して使用できる。
可動パネル式冷蔵庫の内観やパネル可動の様子、室仕切りのカーテンの紹介動画
使い勝手もよい。パネルを3枚収納すればフォークリフトがスムーズに入り、パレットに積んだ商品を取り出しやすい。
「通常の冷蔵庫であれば入口が狭くて作業しにくいだけでなく、奥の方の商品を取り出すために手前の商品をいったん取り出して(夏場は)炎天下に置かざるを得ないが、壁パネル可動式ではその心配がない」(柴田恭宏常務)と高く評価している。
松井社長は「コールドチェーンは青果卸にとって必須機能。今後は鮮度保持を徹底できることを産地など取引先にアピールしていきたい」としている。
可動パネル式冷蔵庫の全体の外観、パネル可動の様子、冷蔵庫内、オーニングなどの紹介動画
「可動パネル式冷蔵庫 設備施工の紹介」はこちらからご覧ください。
3面壁パネル可動式冷蔵庫設備
「3面壁パネル可動式冷蔵庫設備」はこちらからご覧ください。
4面壁パネル可動式冷蔵庫設備
「4面壁パネル可動式冷蔵庫設備」はこちらからご覧ください。
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