空調タイムスの記事「冷熱技術の応用で低温」にて静岡冷工の施工・工事、導入事例などが紹介されました。【静岡冷工】冷凍機、空調設備工事や改修の豊富な実績と確かな技術力

2021/1/7 メディア掲載

空調タイムスの記事「冷熱技術の応用で低温」にて静岡冷工の施工・工事、導入事例などが紹介されました。

本記事の内容は以下をご覧ください。

冷熱技術の応用で低温
茨城県大同青果で第3期工事が竣工
鉄骨工事を含む「2面壁パネル可動式冷蔵庫設備」を施工

ユーザーの要望に最大限応えたオーダーメイドの冷蔵庫設備の設計・施工を手掛け、地元・静岡に留まらずに広く全国を営業エリアとする静岡冷工(社長=平田繁男氏、本社静岡市葵区唐瀬3-6-13)。

特にCC(コールドチェーン)化に積極姿勢を示す青果物卸売市場と関係性を築き、複数年にわたるCC化計画を共に進めている。
新型コロナウィルス感染症の流行の中でも同社には変わらず工事が依頼されており、そこには固い信頼関係が構築されていることが窺える。
理由は一言で言うと、同社が”良い仕事”をしているからだ。

具体的には、顧客目線に立った真摯な提案を行い、補助金活用も含めて、顧客にとってベストな設備を設計。
施工に際しては、たとえ前例がなくても、あるいは専門外でも、自社で施工できるかと吟味し、可能な限り広範囲に仕事を引き受ける。
その上で顧客の要望を最大限に実現する。

こうして納入された一品一様のオーダーメイド冷蔵庫設備は、顧客が顧客を呼び、仕事が仕事を呼ぶ形で、広がりを見せている。
同社は2018年より、水戸市公設地方卸売市場内で青果物卸売を営む茨城県大同青果(所在地・茨城県水戸市)のCC化を手掛けており、この3年間、毎年一区画ずつプレハブ冷蔵庫設備を導入してきた。

昨年10月には第3期工事の「2面壁パネル可動式冷蔵庫設備」(幅10m×奥行10m)が竣工した。

2面壁パネル可動式冷蔵庫設備

冷凍機は三菱電機製の8馬力機種を2台、内機は4台を導入。
2面の壁パネルを可動式とし、中間期の作業動線にも配慮した。
なお茨城県大同青果は、この冷蔵庫設備を地元のスーパーマーケットにリースで提供するという。

この工事で特筆されるのが、冷蔵庫設備だけでなく、鉄骨工事も実施したこと(水戸市公設卸売市場の他の冷蔵庫工事で、水戸市から建物の対荷重を確認し、鉄骨工事を実施するよう求められたため、今回静岡冷工も3期工事にして初めて構造計算の上、鉄骨工事を行った)。
鉄骨の内側に冷蔵庫設備を組み立てており、市場の建物自体には全く荷重をかけない構造としている。

一方、浦和中央青果市場(埼玉県さいたま市)では、15年より5期にわたり、毎年1区画(幅10m×奥行20m)ずつ、プレハブ冷蔵庫設備(電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備)を導入してきた。

電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備

昨年は第2期工事で導入した冷蔵庫設備の電動アコーディオンカーテンを、より断熱性能の高い可動式パネルに入れ替えた。
もともと搬入・搬出時の動線に配慮して電動アコーディオンカーテン式としていたが、導入当初とは使用方法が変更されており、また第5期工事で導入した可動パネル冷蔵庫設備の冷却能力を市場側が評価していることもあって、入れ替えることになった。

これまで夏場は庫内温度が24〜25度Cとなっていたが、導入後、15〜16度Cにまで冷却できているという。
加えて同市場では、大屋根の雨漏りの補修工事も実施した。
商品品質に直結するだけに、市場側の喜びようも一塩という。
今回、3区画の補修を実勢しており、今後数年かけて10区画を補修していく計画。
このように専門外の工事でも積極手に引き受けることで静岡冷工への信頼はより強固になっていくと見られる。

他方、熊本の某市場で昨年、同社で洗浄した”再生”パネルと”再生”冷凍機を用いてコストダウンも図った「再生パネルオーダーメイド冷蔵庫」(25坪)を施工した。

再生パネルオーダーメイド冷蔵庫

導入したスライドドアは、左右どちらかのハンドルを操作すれば両面全開となる仕様で、ストレスなく使用できる。
この顧客は長崎・島原にも冷蔵庫設備を導入する計画で、同社が今月末より工事に入る。

このほか静岡・御前崎の製茶工場では、オールフレッシュ外調機の入替工事を行う。
この工場では、既存のオールフレッシュ外調機を用いてダクトで外気を取り入れているが、砂ぼこり等も入ってきてしまうことが問題だった。
そこで同社は、外調機の入替と同時に新たに外気処理ユニットを導入し、外気を清浄化して取り入れる設備を提案。
これが採択され、今年初頭に工事に入る。

特筆すべきなのが、いくつかの食品工場でR448A冷凍機の導入工事を複数予定していること。

冷媒冷凍機R448A

平田社長は、R448Aを選択することは既に「当たり前になっている」といい、今後数年で激減していくことが分かっているR404AやR410Aの冷凍機は、とても顧客に案内できないという。
また補充用冷媒に関しても、価格は高いものの入手性に問題はない。
こうした事情を顧客に説明し、理解を得た上で導入を進めている。