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お電話で2024/1/10 メディア掲載
お茶製造会社の冷蔵倉庫とCR(クリーンルーム)施工
松戸大栄青果には二つの冷蔵設備 作業環境改善の効果も
静岡冷工(社長=平田繁男氏、本社・静岡県静岡市葵区唐瀬3-6-13)は、冷熱エンジニアリング力で顧客の要望を高い次元で実現し、継続的な信頼を得ている。
同社は近年、青果卸売市場のコールドチェーン(CC)化を支援している。
作業動線にも配慮した独自の冷蔵庫設備が評判を呼び、客先は全国に広がっており、青果卸売業界で独自の存在感を発揮している。一方で同社は食品関係の倉庫や工場などでも、冷熱工事を中心に様々な工事を手掛けており、高度かつ広範な技術力が評価されている。
昨年手掛けた規模の大きな案件としては、静岡市のお茶製造会社の小柳津清一商店(代表取締役=小柳津正男氏)における茶葉の冷蔵倉庫の設備工事がある。
施工期間は9月末から11月半ばにかけて1ヶ月半に及ぶ。
ここでは建物の2階に約50坪のプレハブ冷蔵庫を構築。
2階にパネルを搬入する足場がなかったため、プラットフォームを組み、レッカーで搬入した。
板張りの床の上に構築したいという要望だったため、冷凍冷蔵庫用の防湿シート「RAシート」と断熱材「カネカライトフォーム」の25mm厚を敷設し、その上から冷蔵庫用のパネルを設置することで、万全の結露対策を講じた。
また約100坪のクリーンルーム(CR)も構築した。
ここではCR用パネルを四方の壁面に取り付け、床には長尺シートを敷設。
日立の外気処理ユニットを導入したほか、エアシャワーを2台、搬出入口にはシートシャッターも導入した。
このほかにもトイレの改修工事やドアの入替、エアーの配管工事、茶葉の鮮度保持に使用する窒素の供給用の配管工事など様々な工事を手掛けた。
顧客からは年末商戦に間に合うよう、11月半ばまでに完工するように要望を受けていたが、順調に工事が進捗したことで、11月前半にはほぼ工事が完了。
この事例は、結露対策を含む同社の冷熱工事の技術力の高さと共に、広範かつ素早い対応力も示している。
また青果卸売市場関係では、関東方面で更新工事を多く手掛けた。
5〜6月には、千葉県の柏市公設総合地方卸売市場の青果仲卸である松戸大栄青果(社長=中根俊介氏)でも改修工事を手掛けた。
ここではタイプの異なる二つの冷蔵庫設備を施工した。
一つは、作業者が野菜や果物を小分けする作業場に、電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備を導入してCR化した。
室温を18〜20°Cと低くなり過ぎないように運用し、作業環境を改善した。
もう一つは、青果を一時保管し出荷する荷捌き場に可動パネル式冷蔵庫設備を導入した。
ここは15°C程度で運用し、青果の鮮度を保持すると共に、可動式パネルによりフォークリフトの搬出入にも便利。
加えて両冷蔵庫設備は、更新した日立のR448A冷凍機の省エネ性にも高い評価を得ている。
なおこの柏市の市場では、昨年2度にわたり防熱工事も実施した。
経年劣化に伴うプレハブ冷凍庫の不具合を修復したもので、天井裏からRAシートを敷設し、発泡ウレタン吹き付けによる断熱工事を行うことで、結露か完全に防止した。
このほか9月には、千葉市地方卸売市場内にある青果の仲卸会社さんひで(社長=雨宮利治氏)でも、R22の冷凍機10馬力5台と4馬力1台、冷却器11台を、日立のR448A冷凍機と冷却器に更新。
庫内のLED照明の更新も行なっており、同社は今後の省エネ効果の推移を楽しみにしている。
一昨年からの継続的な事例として特筆されるのが、埼玉県さいたま市の浦和中央青果市の関連会社である丸和総合サービス。
ここでは一昨年の夏、プレハブ冷蔵庫向けのR22冷凍機とユニットクーラーを、日立のR448A冷凍機とユニットクーラーに更新。
これにより一昨年10月の電気使用量は前年の同月比で15%低減した。
これを受けて同社は昨年、7月に3台、9月に2台、R22冷凍機から日立のR448A冷凍機に更新した。
電気代が高騰する中でも電気代は以前と同等もしくは以前よりも安価になっており、しかも冷却能力は向上している。そのため顧客からは非常に喜ばれているという。
直近では愛媛県宇和島市の顧客でも工事が進んでいる。
昨年10月には、R22の開放型冷凍機8馬力を2台、日立のR448A機に更新。
12月には、R22冷凍機12馬力2台と8馬力1台を、日立のR448A機に更新見込み(いずれも台数、馬力は更新前と同様)。
なおこの顧客では、ものづくり補助金を活用して導入する。
省エネと運用のノウハウ訴求へ
顧客に対する真摯な説明こそ静岡冷工のモットーとすること。
環境性に優れたCO2冷媒冷凍機にしても、R448A冷凍機と比べて省エネにならないのだったら、それを包み隠さず説明するのが同社の考えだ。
そうした姿勢が、ひいては顧客との長期的な関係性に繋がると考えてのことだ。
同社が重視するのは「いかにお客様の気持ちを汲んだ設備を提案できるか。自分の商売をしてはいけない。常にそう思っている」(平田社長)
顧客にとって導入コストは一時のことだが、その後も電気代という形でランニングコストは付いて回る。
その意味で同社は今年、既に様々な場所で確認されているR448A冷凍機の省エネ効果を訴求していく。同時に、これまで作業動線を考慮した冷蔵庫設備を導入し、生産性を向上させてきたノウハウも説明していく。
それは例えば、同社が青果卸売市場の冷蔵庫設備を手掛けるようになったきっかけでもある浦和中央青果市場で、静岡冷工が導入した可動式パネル式冷蔵庫設備が、いかに作業性や省エネに貢献しているかを顧客に理解してもらうことでもある。
具体的には、同市場では冬場、可動式パネルを全開放して運用している。
冷たい外気を利用すれば冷凍機を動かさなくて済むと共に、フォークリフトの動きもスムーズになるためだ。この意味で、省エネと作業性の両立が図られている。
ただ逆に、水戸市公設地方卸売市場の茨城県大同青果では、冬でもパネルを閉じて運用している。
それは、地域特有の季節風「筑波おろし」により、葉物野菜等が痛んでしまうのを防ぐためだ。
このように、導入先に合わせた運用方法を実現することでも、青果卸売市場のCC化を支援していく。
小柳津清一商店は、静岡で製茶問屋を営むお茶のメーカーです。
地元産地である「本山茶」「川根茶」を主体に仕入を行い、自社にて仕上げ加工・袋詰め作業をし、販売致しております。
飲んで美味しいお茶にこだわることから、ほぼすべての商品が深蒸し煎茶となっております。
私たち松戸大栄青果は青果物専門の卸売業者として、常に品質にこだわり、消費者の皆様に「おいしさ」、「新鮮」、「安心・安全」を兼ねそなえた青果物を常に安定供給できるよう、業務を革新し、その努力を欠かしません。
「株式会社さんひで」では、生産者がこだわって作った野菜・果物をお客様の食卓にお届けする橋渡しを担っております。
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2面壁パネル可動式冷蔵庫設備
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3面壁パネル可動式冷蔵庫設備
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4面壁パネル可動式冷蔵庫設備
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電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備
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パネル可動式冷蔵庫(1)
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2面壁パネル可動式冷蔵庫設備
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4面壁パネル可動式冷蔵庫設備
電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備(1)
電動アコーディオンカーテン式冷蔵庫設備(2)
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